古来より潮待ちの港として栄えた鞆の浦には、今も江戸期の港湾施設や町並みが色濃く残っています。国内では唯一、ユネスコ世界の記憶、国の重要伝統的建造物群保存地区、日本遺産の３冠を達成しており、これらは港町の暮らしの中で伝統的な祭りや町並みなどが受け継がれ、人々を引きつける魅力が評価されてたものと受け止めています。
しかし、少子高齢化や産業構造の変化などにより空き家の増加が社会的な問題となるなか、鞆町内においても空き家の増加は進み、伝統的な町並みや地域の伝統・文化を守っていく上で大きな課題となっています。
その解決の一歩を踏み出すため、「鞆まちなみ再生活用相談所」を立ち上げ、空き家の所有者からの利活用相談の窓口、そしてこの町での暮らしを希望される方に物件を紹介することを主な活動内容として発足しました。
鞆の浦の環境、伝統文化、そして伝統的な建物を活用した生活に興味のある方に、町の新たな住民になっていただけることを希望しています。本ウェブサイトでは、町の暮らしをお伝えし、鞆の浦で暮らすことをお伝えしてまいります。
鞆町の空き家の有効活用を通して、伝統的町並みの維持・保存を推進すると共に、新たな居住者の増加や雇用機会の創出を図り、鞆町全体の活性化につなげたいと願っています。

福山市文化振興課