僕は、電気屋さんの3代目で、開業当時はランプ屋として船向けにも商売をしていたんです。
少し昔の話をするけれど、僕らが小学生の時は今の8倍くらい生徒がいて、放課後の町内は、子どもたちの声で賑やかだった。壁を共有しひしめき合うように家が密集する町内。その数だけ住民が暮らしていたんですよね。まちの方の多くは漁業や鉄鋼業で生計をたて、海を中心として鞆の浦があった。旦那さんが魚を獲り、奥さんが魚をさばき売る。それも鞆の浦の風景のひとつです。

[ 鞆町生まれ・鞆育ち/家族 ]

まちの魅力を教えてください
僕が思う、鞆の一番いいところは、祭りを通して、人が集うこと。いろんな世代が接点を持ち交流が生まれることで困りごとを解決してくれるんですよ。町民運動会もそうで、運動会は50年を超える、鞆ならではの文化の一つ。やっぱり祭りの存在は大きいんですよね。鞆の浦では。
鞆での生活って他との違いがありますか?
1度はまちを出てみたい!と、大学は神戸に進学し、夏休みごとに家業の手伝いをしに帰省をしていた。当時は生まれ故郷で仕事を継ぎ、このまちに暮らすぞと決めていたわけではなかったけど、その後、所帯を持ち子どもが生まれ。その生活の中で、安心して人と接することができるこの町での暮らしは安心感が高ったんです。その頃からかな、鞆の暮らしがいいなって思いだしたのは。
鞆に移住を検討している方へ一言どうぞ
「祭り楽しかったな」という子供の頃の思い出が今でもあって、それをたくさんの方に体験してほしい。鞆に関わりがある人、あった人も一緒になってその体験を増やしたい。大人になって鞆から出ても祭りの時は鞆に帰って来る人も多いですよ。そんな子供が楽しめる祭りをやっていきたんです。だから雰囲気が良くてこのまちを選んだ人にも、ぜひ、まちの行事に参加して欲しいです。